出産レポその③
6/29、入院しました。
「陣痛室」と「分娩室」があり、どちらも読んで字の如く、陣痛を耐える場所と分娩に悶える場所です。
われわれは陣痛に耐えるべく陣痛室へと通されました。
最近の病院は、まあ綺麗なもので。。
「これ、ホテルなんじゃねェの?」と戸惑うことも。
個室だし、なんか小上がりみたいなところにマットレス敷いてあるし、てゆーかマットレステンピュールだし、3食シェフがつくる料理だし、壁一面窓だし、いいテレビついてるし、、なんなら我が家よりキレイだし・・・
さすが、高いカネ払うだけあるわ。とパパは実感。
(出産に関するお金は、
に詳しいことがいろいろ書いてありましたので、参考までに。)
5分おきの陣痛にうなされながら、ほぼまる1日徹夜のママはハイクオリティな病院にテンションが上がるでもなく、痛みと戦っていました。
そこへママのママ登場。
ママのママは、なんと5人を出産した大ベテラン!
心強い味方がやってきました。
「本当の陣痛が来たら、笑ってられないから」
死にそうな顔で、汗と涙と鼻水を垂れ流しながら、床を這いずり回って、はじめて看護師さんにようやく診てもらえるんだよ」
ベテランに厳しい真実をつきつけられた!
ママとパパは300のダメージ!
まあ確かにそうだよな〜、って。
いわゆる「微弱陣痛」というものだろうな、とは薄々感づいていました。
陣痛は、子宮の収縮によって起きるもの。
子宮の収縮により、赤ちゃんが出て来ます。
つまり陣痛が弱ければ、赤ちゃんがいくら出て来たくても、出てこれないのです。
でもそんなこと考えてるとヘコんでくるので、とりあえず行動におこしました!
病院の階段をひたすら上り下りしたり、リラックスするのがいいと聞いては、浴槽に浸かってゆっくりしたり、、
できることはなんでもやろう!と思うんですけど、できることは、待つこと。
陣痛が強くなるのを、ただ待つこと。
かれこれ、数十時間待ってます。
その日の夜。
一般的に5分間隔で陣痛が来て、子宮口が10cm開くと、出産の態勢が整ったと言えるのですが、
陣痛が始まって30時間経過、今まで5分間隔で来ていた陣痛が10分間隔に。
たかだか5分間隔が長くなっただけなんですが、「5分間隔で陣痛が来ている」というのが、最後の心の防衛線だったので、あの頃の私たちは赤ちゃんが産まれるのを拒んでいるような気持ちになり、ただでさえ憔悴しきっていた心をへし折られたかのような、そんな出来事でした。
無事に出産できるのか、できたとしても赤ちゃんの体は大丈夫なのか。
マイナスな時にマイナスなことが続くと、思考までどんどんマイナスになります。
「明日には産まれて来ますよね?」
そんなことを看護師さんに聞いてもわかるはずがないけど、何回も何回も聞いてしまった。
じゃないと不安で気が狂ってしまいそうだったから。
パパはそばにいることしか、ママのお尻をテニスボールでグイグイ押してあげることしか、気を紛らわそうと空気の読めない冗談を言うことしか、眠気に耐えきれずうたた寝しかできないけど、
ママがマイナスになってる時こそ、プラスでいようと思って、ひとり奮起していました。
これを読んでいる未来のパパたちよ。
陣痛からずっと立ち会うなら、気合いいれとけよ!!
陣痛が始まり、48時間経過。
ゴールの見えないマラソンほど、辛いものはない。
明日こそは、と祈りにも近い感情を胸に抱いて、就寝。
(ま、結局10分おきに痛くて起きるんだけど。)
つづく